ムッシュムニエル

今日は、不思議な一日だった。


昨日の夜に思い立って、「そうだ!MOMAに行こう。」
とお友だちを誘って、今朝は朝9時から駅に向かった。

朝日がまぶしい、カラリとした朝である。
電車でグランドセントラル駅まで約50分。
9時台の電車はまだお勤めらしい人も多い。


ランドセントラル駅からMOMAまでは
徒歩で10分弱。
開館前で結構並んでいる。

観光客に混じってたくさんの外国語を聞きながら並ぶ。
アジア系はお互いに観察して
どこの国かあたりをつける視線が行き交う。
中国系の人が多かったとみた。


今日のお目当ては、http://lleedd.com/blog/
tag type garage kit だったけれども
大変残念なことに今回は展示されていなかった。
膨大なコレクションを一時には展示できないので
順繰りに展示されるらしい。
モネの睡蓮もなかった。


それでもMOMAは十分刺激的だ。
ピカソの作風の変わり様はどうだ。
マチスのdance#1の大きさはどうだ。
ジャコメッテイの針金のような小人たちの彫刻の前で
やはり小人のようなアメリカの小学生たちが群がって
ガイドの話を聴いている。
その風景もまたARTのよう。


3階のデザイン展示のところでは

YAMAHA TENORI-ON O

YAMAHA TENORI-ON O

tenorionという日本人のデザインの楽器(?)が展示されていた。



変なかたちのシャンデリアや
天井からぶら下がっている四角いイカリみたいなものから
イタリアのスクーターのベスバ、

日本の食堂の前に飾ってある実物見本みないなものまで
ワケがわかるようなモノから
ワケがわかんないモノまでたくさんある。


へえーとかふーふーとか
おもってみているうちに
だんだん心がバルーンのように膨らんで
はじけそうになってくるような気がする。
固体あるいは液体だった心が
気体となって蒸散しようとしている。


ワケがわかんないモノに出会うと
どうも、心が
「なんだ?」とよく動くから
心の分子と分子が激しく動き出してしまうのだろう。



気化した心を
そーっと静かに落ち着かせながら
帰路についた。


今日は地元の図書館で日本語の絵本を読む
ボランティアをする日でもあった。



今日のわたしの出し物は
佐々木マキさんの絵本。


わたしの子供達が好きだった作家だ。
彼のムッシュ・ムニエルシリーズが
大好きだったのは、
一体何番目の子だったかな。


そうか、
今日、私が会いたかったのは
実は
ムッシュ・ムニエルだったんだ。




ムッシュ・ムニエルはきっとどこにでも
現れるけど、
注意をしていないとわからない。
そしてまたすぐ消える。




お見知りの方も
初めての方も
みなさんに、
ムッシュ・ムニエルを
ご紹介しましょう。

ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします

ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします