雁わたる

アメリカのこのあたりではまだあちこちに雁がいる。
学校のグランドなどは雁の糞だらけで、サッカーするのも滑って大変そうだ。

そんな雁だが、大空をわたっていくときにはつい見とれてしまう。
大きなVの字の群れをつくってわたっていく。
Vのとんがったところが先頭だ。


どうも、それには航空力学的な深い理由があるようだ。
http://ameblo.jp/oldworld/entry-10028440087.html
そして、先頭は疲れたら順次交替しながら飛行していくようだ。
この先頭飛んでいる雁がリーダーというわけでもないらしい。
山間部に強い編成とか、そうでもない時とか
いろいろな状況に応じて飛んでいるようだ。



このわたり方はなんだか日本的だ。
大は日本の政権から小はPTAなどの活動にいたるまで
この雁のV字編隊飛行的に
さまざまな団体が日本では活動している気がする。
特に古い世代ではそう。45歳以上(わたしも入る)


オオカミの一族のリーダーとか
ボスざるとか
そういうリーダーシップは欧米的だ。
ボスが倒れるまで命令系統はひとつだし、
ボスまでの順位がはっきりしているところとか
そして、ボスの権威を尊敬するところとか
本当によく似ているように思う。


それに比べると、
「まあ、ここはひとつ○○さんで、お願いします。」
的に引き受ける長の役割は、
引き受けた側はかなりの抵抗や圧力に真っ先にさらされる。
かといって、編退員の尊敬を一身に浴びるわけではない。
こういうところが、なんか似ている。
疲れたらすぐ引き下がるところも似てる。



リーダーシップを発揮して団体を引っ張るのではなくて
こんな面白いやり方で団体を引っ張っていく方法も
あるんですよ、と世界に発信してみたらどうだろう?

だから、日本の首相がころころ変わっても国体は安定しているし、
その方が安全なんですよ、とか。



でも、若い世代の人たちはどうなんだろう?
リーダーシップ制で行く方がわかりやすいと
思っているような気がする。

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