坂道をのぼる

坂道を登るとき、下からずっと坂が見えている。

坂道の頂点に近づいてきたある時点で、ふと道の先が見えなくなる。
頂上は見えるんだけど、下り坂が見えないから、なんか道がなくなってるみたいに見える。

それでものぼって頂点まで行くと、
はるか先まで今度は見渡せる。
この道がどこに続いていくのかとわかる。

この
頂上は見えるんだけど、
まだたどり着かなくて
その上、道が急になくなってしまったように見える
このあたりが苦しい。

このあたりにここ10年ほどいつもいる気がする。

もうあと少しすれば
見渡せるのに
と信じて
えっさかほっさかのぼってきた。

見渡せるどころか、ますます道が見えない。

でも、それでいいんだろうな。

惰性では登れない坂道を
今日も力を出して行こう。

一緒に登ってるひともいるんだもの。

励まし合って、
背中を押したり、押されたり
あともう一息とか思わずに
なんでのぼってるかもう忘れてしまったけれど
それでも行きましょうか。

よっこらせっと。