不思議の国のアリス 


見た。夫と中2の息子と見た。私はパーシ―ジャクソンの方がみたかったけれど、じゃんけんでまけてしまった。悔しい。

ティム・バートンジョニー・デップの7度目のコラボレーション。
ティム・バートンワールドが繰り広げるディズニーっぽくないけどやっぱりディズニーっぽい映画だった。

見たくなかったと思ってみたからか、面白かった。

アメリカでは、子どもが巣立つのは18歳とだいたい決まっている。というのは、高校までは義務教育で引っ越さない限り、あるいは私立に行かない限り、同じ学校区で18歳まで過ごす。友達もキンダーガーデンからずっと一緒というパターンだってあり得る。しかし、18歳でこちらはほとんどの子は親元を離れる、大学の寮に入ったり、あるいは自宅を出ていくことが多い。そういう18歳の旅立ち物語としてもみることもできる。wonderlandを忘れてしまったアリスがwonderlandを追体験し、それを胸に現実のwonderlandに旅立つのだ。その年齢は多分18歳を想定していると思う。この主人公のオーストラリア出身の若手女優さんのイギリス英語が素敵だった。(イギリス人が聞くと、これはオーストラリア訛りだと言うかもしれないけれど)顔も雰囲気も柴崎コウに似ていて、意志の強さを感じさせる顔をしていた。実年齢も18歳らしい。

3Dも案外楽しめた。

しかし、夫はちょっと不満顔であった。作り方が中途半端だと感じたようであった。

中2の息子は私と似たような反応。彼もパーシージャクソン派だったから、期待していなかった分面白かったんだと思う。

英語がよく理解できない個所もあったので、もう一度DVDを購入して、じっくり見てみたいと思った。特にマッドハッターとの関係の変化。アン・ハサウェー演じる白の女王と赤の女王の姉妹関係の確執。アリスが「THE ALICE」と認めるくだりなど、細かいところのニュアンス理解がいまいちだった。ティム・バートンの映画って、見た後すぐにはそんなに面白くなかったと思う割に、実は面白く、何回も反芻して考えたくなる映画だと思う。


チェシャ猫、気に入ったなあ。