ポルトにならなかったポルトガルワイン
昔、わたしのおばちゃんがこっそり台所に赤玉ポートワインを隠していたのを覚えています。そのことはみんな分かっていたのに、おばあちゃんはみながいなくなるのを待ち構えて、わたしを台所につれていき、「秘密、秘密」とちょこっとポートワインをグラスに注ぐのでした。
そう、こんな風に日本にワインが普及したのは、ポルトが始まりだったそうです。今回はポルトワインにならなかったワインをご紹介したいと思います。
VISTA TN2005 reserva(フレンチオウクに1年寝かせています)12.99ドル
産地はBeirasというところで、ポルトガルの中央からやや北の一帯です。http://www.portugal.or.jp/tourism/beiras.htmlダンという川の流域がブドウの産地のようです。
このワインはすぐれたポルトワインをつくるというTouriga Nacional(トウリガ ナシオナル)100%で作られています。http://en.wikipedia.org/wiki/Touriga_Nacional実りが少なく、農家泣かせのブドウのようですが、高価格で取引され香り高きポルトガルの女王とも呼ばれているようです。
ジェフにこのブドウを教えてもらった時、夫も私もポルトも好きなので、それがポルトになり損ねたら、どんな味になるのかと興味がわいて買いました。
色は奇麗なルビー色。注ぐときは紫が勝っているように見えます。香りは黒っぽい果実の香りなのに、華やかです。味は、甘さ、苦さ、酸味がうまく溶け合って、濃いブドウの味です。とても美味くいただきました。後味も長めです。口よく含むと苦みがよく感じられます。飲むたびに違う印象が起こるワインでした。
夫は「田舎の花園」「性格のいい、実直なともだち」「飾らない優しい人」とほめていました。
お料理は、マグロのづけとひじきの梅酢あえ。トン汁。ソーセージときぬさやの炒め物。
ご飯。
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